コラム

完璧でなくてもよいのでやってみる

2020年6月25日の弊社無料セミナー「異文化から読み取る ニューノーマル時代の東南アジアの人材マネジメント」には40名近くの方にご参加いただき、マレーシア、インドネシアからの生の声をお伝えしました。コロナウィルスで様々な制約のある中、実際に現地の方々がどのように考え、行動しているのかをマレーシアで米系企業のアジア地域人事統括を担当しているエイブラハム氏と、弊社インドネシア拠点代表のリンタンがお伝えしました。その中でも私(勝 幹子)が特に面白いと思った話を今日はご紹介します。

リモートラーニングについて、インドネシア人の関心が高く実際に実施している人も多い、という調査結果があったのでリンタンに実情を聞いてみると、例えば大学ではWhatsApp(ワッツアップ)で、オンライン授業をしている例があるそうです。WhatsAppといえば日本でのラインのような普段に使われているチャットアプリなのですが、イメージとしてはラインである授業を取っている学生がグループを作り、そこに教授も参加して授業をしている…といった感じでしょうか。オンライン授業が必要になったからといって、新たなビデオ配信ツールを導入したりせず、みんなが普段から慣れ親しんでいるツールで、できることからやってみる。いかにもインドネシアらしいなと思いました。日本ですと、セキュリティや著作権、それから、音質や画質なども気にしますし、なかなか「じゃあ、みんなが使ってるラインでやってみようか」という意思決定が取れないだろうと思います。

企業研修にしても、「オンラインだと通信環境が心配」「集合研修のように深い学びが得られないのでは」「中途半端になって参加者も満足しないのでは」と様々な心配があるかと思います。けれども、もしかしたらインドネシア人社員のほうは、日本人が心配するほどにはオンラインによるデメリットでモチベーションが下がることはないのではないか。それよりも、みんなと話ができた。いつもと違う視点で考えることができた。というような本来の目的さえ達成できれば、実験的な試みでも満足度は保てるのではないか、、、等と思えた事例でした。

インドネシアで、もしくはその他東南アジア地域で、新しい試みをしてみたいと思われている方、現地社員が新たな挑戦を受け入れてくれる可能性はきっと高いと思います。ぜひ、我々コンサルタントにお気軽にご相談ください。

 

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