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【第19回】

インドネシアの空気で懐かしく思い出すこと

日本ではコロナウィルスもひと段落してきたように見えますが、インドネシアではまだまだ予断を許さないようなニュースが日々飛び交っています。こちらのメールマガジンをお読みの皆様は、現在日本に帰国されている方も多いかと存じます。

そういった方にお聞きすると、「意外とリモートでマネージできる部分も多いことに気づいた」という方もいれば、「やはり、現場にいられないのがもどかしい」という方もいらっしゃり、皆様それぞれに良い面も悪い面も体験されているのかと思います。

さて、いくらビデオ会議やネットニュースで状況を確認できるとは言え、やはりインドネシアの「空気」は、インドネシアにいないと吸えないものです。私自身もこんなに長くインドネシアに行けない状況が続くと、インドネシアの「空気」に触れたいなという気持ちになります。特に、以下の写真にある紙ナプキンに書いてあるフレーズ「Togetherness」を恋しく思い出します。「Togetherness」というのは日本語に訳すと「連帯感、一体感」とか「一緒にいること」になります。インドネシアのドーナッツカフェ『J.CO』に入って何気なくこのナプキンの文字を読んだとき「これぞインドネシアだ！」と思いました。“Nothing is sweeter than the togetherness we share”訳すと、「私たちが一緒にいること（一体感）よりも甘い（素敵な）ものはない。」という意味です。実はインドネシアは、異文化理論では、世界でも有数の「集団主義」が強い国と分類され、この「集団主義」とは、個人ではなく、家族や友人、チーム、組織などの人とのつながりを最も大切に考えるということなのです。仲間や家族と一緒に過ごす時間をゆっくり楽しむ、仲間が一人にならないように常に気を配る、、、時には非効率に思えるときもありますが、そんな「一緒」を大事にするインドネシアの空気が、結構好きだったかなと気づかされている今日この頃です。

皆さんは、どんなインドネシアの「空気」が好きですか？

勝　幹子　サイコム・ブレインズ　シニアコンサルタント

＊Togherthernessを大事にするインドネシアの方々が、このコロナの渦中、そしてコロナ後のニューノーマルの時代にどう適応してゆくのか、人事としての課題は何かなどについて皆様と一緒に考えるセッションを近日中に発表予定です。